木象嵌

松田町寄の木象嵌工房貞で木画を製作されていらっしゃる高橋貞雄様のお仕事をご紹介させて頂きます。木象嵌(もくぞうがん)は種々の色合いを持つ天然木材を使い絵画や図案になるように嵌めこんで表現する技術です。箱根、小田原地方の木象嵌は明治時代に木工足踏みミシンが輸入されたのがきっかけで始まり100年以上の歴史があります。約1cmの板厚で製作された木画は種板といい、これを特殊な大鉋で経木状に薄く削ります。この技術は箱根寄木細工と同じで種板からは経木状の木画が約40枚ほどできます。これを「ズク」といい板に貼り小箱や額装されて完成します。